猫 食道裂孔ヘルニア
食道裂孔が加齢などの原因により緩み、本来腹腔にある胃が胸腔に入り込むことで正常な動きができなくなり、嘔吐や食欲不振を引き起こす病気です。
症例:雑種猫 14歳 避妊雌
経過:数ヶ月前から嘔吐し痩せてきたとのことで来院されました。
レントゲン検査、バリウム検査の結果、食道裂孔ヘルニアと診断。軽度の食道裂孔ヘルニアであれば吐き止め等の内服で良化する場合もありますが、この症例は胃全体が胸腔に入り込み重度であること、他院で処方された制吐剤を飲んでも改善が見られなかったことから、手術を選択しました。