犬 副腎腺癌
副腎は腎臓の横に左右1対あり、体に必要なホルモンを出す重要な臓器です。
稀に腫瘍化することがあり、良性の副腎腺腫や副腎腺癌があります。腫瘍化しても初期段階では明らかな症状が出にくいため、発見が難しく、見つかった時には周辺組織への浸潤や転移が起こっていることも少なくありません。今回は健康診断で発見し、手術に至った症例です。
症例:チワワ 9歳 雄
経過:健康診断のエコー検査で右副腎と思われる場所に腫瘤を発見した。手術計画のため、仙台動物医療センターへCT検査を依頼。
CT検査の結果、転移はなく周辺組織の浸潤も最低限だったため、手術可能と判断し、当院で手術を行いました。病理検査の結果副腎腺癌と診断されました。
早期の手術だったためその後も特に症状なく元気に過ごしています。